1日遅れですが、昨日は「世界女性デー」でしたね。
「国際女性の日」は1975年3月8日に国連で提唱され、その後、1977年の国連総会で議決されました。 日本では、黄色いミモザの花がシンボルとして親しまれています。
さて、医療業界には「医学科入学者、女性初めて4割超に」というニュースが飛び込んできました。
長年、「4割の壁」を越えられないところでしたが、一部の大学では、5割を超えるところもあるそうです。
これには、2018年に発覚した医学部入試不正問題が大きく関わっているでしょう。
入試でも雇用でも男女平等は当然ですが、このままではヤバいと思っているのは私でけではないと思います。
医療業界では、入試の時点から「男女差」と無意識に向き合っており、避けられないものだと諦めていました。
例えば、「推薦入試」では、今でこそ「男女各1名」と規定が変更されている大学もありますが、私や友人の高校では、「推薦入試枠」は軒並み「女子学生」に占有されていました。
実際に各大学の医学部医学科の推薦入学者数を調査してみると、高校からの推薦合格者は圧倒的に女性が多いです。
※高校生ながら女の子達は真面目だなぁと思ってました。内申点なんて絶対に勝てませんw
また、「専門科別に男女の偏り」があり、当直や緊急の呼び出し(患者の急変)が比較的少ない科に女性が集中しています。
外科系のハードな現場は避けられているのが現状です。
このままの比率で医学生の入学が進むのであれば、専門とする科の選択にも男女平等を適応しないと、いよいよ日本の医療はやばいと思います。
最前線で戦っている医師は死にますね。
後は単純に「看護師・薬剤師さんは圧倒的に女性」とかですかね。
逆に男女平等とは!?
私は娘がおりますので、男女の気質の違いは分かります。
家庭内や現場の経験から、競争社会に真っ向から挑む気質がある女性は少ないのではないかと思います。
ジェンダーギャップ指数(GGI)が低いから、男女平等が実現できていないのではなく、各業界の特色を理解して、意味の分からない平等という概念から抜け出す必要があります。
※ちなみに、GGIの第5位は「ニカラグア」という国です。調べてみて下さい。こういう統計のマジックには騙されないようにしましょう。
将来的には、もっと女性の割合が増えてくるでしょうが、名目医師数が増えても、実働医師数が増えなければ問題の解決になりません。
これは政治・社会の問題ですので、期待しないで待ちましょう。
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おしまい