いよいよ新年度が始まりますね。
この時期になると異動の準備も概ね終わり、心機一転、新たな気持ちで仕事に臨む人が多いのではないでしょうか?
さて、今回は、「看護師のスキルアップ」に関する記事になります。
新人さんもベテランさんも同僚がどのようなことをしているか気になりますよね。
日経メディカル調べによると、看護師の8割以上がスキルアップに取り組んだことがあるとのことです。
目的としては、
1. 自己成長 (83%)
2. 患者・利用者のため (53%)
3. キャリアプラン達成のため (48%)
など、「給料」や「昇進」よりも自分の能力を社会に還元することを目的にする看護師さんが多いです。さすがです。
スキルアップの内容としては、
1. 職務に関する知識を蓄える (79%)
2. 職務に対する技術的なスキルを磨く (54%)
3. 認定・専門看護師以外の資格取得 (31%)
などが挙がっています。全て自己成長ですね。
「職務に関する知識・技術的なスキル」に関しては、「専門看護師」「認定看護師」「特定看護師」などに結びついてきます。
現在、賃金上昇の圧力が働いておりますが、これは医療業界でも同様です。
(40歳以上の医師は除く)医療従事者の賃金upの為の「ベースアップ評価料」が日常診療に加算されることになりました。※微々たるものなので、社会保険料の増額でマイナスになりそうですがw
病院としては、経営のために可能な限り診療点数を確保しないといけないため、医療従事者の中で淘汰が始まると思われます。
なぜなら、上記の看護師は、一部の診療点数を得るために必要な存在だからです。
したがって、就職・転職又は給与の面でもアドバンテージを得ることができます。
「特定看護師」が最も取り組みやすいと思われるので、少し解説致します。
下図を参照されて下さい。
特定看護師は、医師の指示を待たずに研修を受けた「特定行為」を行うことができます。
看護師経験が5年必要なので、プライベートな環境の変化や将来のキャリアを考えて、就職・転職先を考える方が良いでしょう。
研修施設は限られているため、5年後の自分の勤務先をなんとなく見繕っておきましょう。
研修施設は下記の厚生労働省の「特定行為研修制度」のサイトで確認してみて下さい。
https://www.nurse.or.jp/nursing/education/tokuteikenshu/portal/students/
受講料は各施設によって異なりますが、給付金の制度があるので金銭面でサポートしてくれます。
具体的にどのような「特定行為」があるのか下図にまとめました。
パッケージや区分別に選択できるため、何が必要なのか、有利なのか、自身のライフプランやキャリアを早いうちに意識しておきましょう。
個人的には、「専門看護師」や「認定看護師」は少しハードルが高いと思います。
大学病院や総合病院に特徴的な保険診療点数の確保の為に、師長などには求められる資格だとは思いますが、多くの方が必要ないでしょう。
現場でバリバリ働くのであれば、そこまで必要じゃないと思います。
以下に、診療点数の加算に必要な看護師をまとめました。
「がん」など悪性腫瘍の治療を行なっている施設以外では、どこでも「特定看護師」の需要があると思います。
最後になりますが、「専門/認定/特定看護師」は自分で考えて特定の医行為を行うことができます。
実は、これが一番重要なポイントだと思っています。
自分で動くことができない場合は、「報告」で終わってしまい、「思考」していないからです。
完全にブラックですが、「医行為を普通にやっている田舎の病院の看護師さん達は仕事ができる説」あると思います。
まだまだ少ないみたいなので、今からでもどうぞ↓
厚生労働省の「特定行為研修制度」のサイト↓
https://www.nurse.or.jp/nursing/education/tokuteikenshu/portal/students/
ご意見、ご感想や間違いのご指摘お待ちしております。
おしまい